ようこそ、人柱様。

早速ですが、本題に入ります。

FLVが対象動画の場合に、PPDが停止して応答不能になったことはありませんか？

私もあります。

その原因ですが、おそらくFLVSplitterにあるのではないかと勝手に推測しています。

FLVSplitterって？
動画のデコードには色々なステージが存在します。

まず、動画ファイルから音声と動画を分離するのがSplitterと呼ばれるものです。

次に、分離された音声ファイルをWAV形式っぽいものに変更するのが音声デコーダーで、分離された動画ファイルをBMP形式っぽいものに変更するするのが動画デコーダーです。

さらに、デコードされた音声ファイルをDirectSound Deviceに渡して音声を再生し、デコードされた動画ファイルをVideo Mixing Rendererに渡して動画を画像として表示します。

こんな感じで動画の再生は行われます。（DirectShowというのはこういう感じです。）

で、問題のFLVSplitterはFLV(Flash環境でデコード可能なファイルフォーマットの一つ）に対するSplitterになります。

そこで、このFLVSplitterをやめて他のSplitterを使おうというのが今回の内容です。

FLVSplitterのアンインストール
まずFLVSplitterをアンインストールしましょう。

【これは管理者権限がある場合です。
それ以外の場合ではコマンドプロンプトを管理者権限で起動して同じ内容を打ち込んでください。】
Windows+Rでコマンド入力画面を出します。

[x86 or x64の場合]
regsvr32 -u FLVSplitter.ax
[x64環境でx86を使っている場合]
regsvr32 -u C:\Windows\SysWOW64\FLVSplitter.ax
と入力してエンターを押します。

なにやら黒い画面が出てきて終わります。
これでFLVSplitterのアンインストールは完了です。

代替のSplitterのインストール
http://code.google.com/p/lavfilters/downloads/list に行きます。

一番上の（記事執筆時）
LAVFilters-0.58.2.exe LAV Filters 0.58.2 (Installer) Featured
をダウンロードします。

ダブルクリックなりで実行してインストールを開始します。

LAVSplitterのみにチェックを入れます。
(めんどくさければ全部チェックのままでもいいです）

後は、全部次へを押します。

これでLAVSpliterのインストールは完了です。
動作確認
あとは、再生できなかったFLVファイルが再生できるか確認してください。
webmとかいうフォーマットもデコードできるようになっているので一部のyoutubeの動画を変更しなくてもよくなるかもしれないです。

おまけ
LAVSplitterが気に入った方は、さきほどのインストーラーを再度実行して全てインストールしてしまいましょう。

全部入れるとMP4Splitterとffdshow tryoutsはいらないのでアンインストールしましょう。

・MP4Splitterのアンインストール
[x86 or x64の場合]
regsvr32 -u MP4Splitter.ax
[x64環境でx86を使っている場合]
regsvr32 -u C:\Windows\SysWOW64\MP4Splitter.ax

・ffdshow tryoutsのアンインストール
コントロールパネルのプログラムの削除から見つけてアンインストール

結果を報告してくれると嬉しいです。

Win7x64ですが、FLVSplitterのアンインストールがご指示の方法ではエラーが出て出来ませんでした。
アクセサリ→コマンドプロンプトを管理者として実行でアンインストールできました。
LAV Filtersについてはテスト中です。

[Windows7x64][SampleGrabber]

結論から言うと、どちらのSplitterでも再生できました。

うちの環境では、特定のFLVの場合「指定されたモジュールが見つかりません」というメッセージが出ていました。
サムネの時点で再生されないせいか、PPDが停止したりすることはありませんでした。
しかし先日のバージョンから直っているようです。
最近だと「モノクロアクト」がダメだったんですが、今のバージョンでは問題無いです。
LAVFiltersを試しましたが、こちらでも異常なく再生されています。

そして、LAVFiltersだとVMR9が利くようになりました。
高解像度動画にてCPU負荷が大幅に下がっているのを確認。
しかしながら、VMR9が利くのはFLV以外のみのようです。
手持ちの全FLVは黒画面＋音声のみになります。(エラーは出ない)
FLVSplitterの時は全ての動画が黒画面だったので進歩しているとは言えます。

しばらくはLAVFilters＋SampleGrabberで運用してみようかと思います。

動作確認ありがとうございます。
管理者権限のことを追記しておきました。

PPD側では動画再生のコードはずっと変更していないので影響を受けるとすれば、Windows Updateなり他のアプリケーションでのアップデートかと思います。

win8x64ですが、FLVSplitterのアンインストールについてはYuさん同様エラーが出ました。
回避策としては、コマンドプロンプトを管理者として実行してアンインストールすればOKです。

ただ、ハード上の関係なのかVMR9でプレイすると動画の種類に関係なく致命的なエラーが出てPPD本体が落ちてしまうので、こちらではSmpleGrabberでしかテストできませんでした。

個人的にはLAVSplitterの方が良さげなのでこのままで進めて行きます。

[WindowsXP][SampleGrabber/VMR9]
Athlon II X2 240 / Radeon HD 5570
LAVSplitterで快適動作。

[Windows8x64][SampleGrabber/VMR9]
Corei5-3337U / Intel HD Graphics
LAVSplitterで快適動作。
ちなみにToCoMoPさんのPCはHaswellコアのPentium G3220なのでかなり近い構成です。

[Windows7x64][SampleGrabber/VMR9]
Corei5-2500K / Radeon HD 6670
報告済みのメイン機ですが、FLVSplitterに戻した所、VMR9の場合のみ全動画が黒画面に戻りました。
Splitterの変更がなんらかの影響を受けている気がします…。
本件とは無関係っぽいですが一応ご参考までに。

色々報告ありがとうございます。

あまり問題なさそうなので、ffdshow tryoutsなどをやめてLAV Filtersで統一しようと思います。
おそらくですが、いろんな人が別々に作ったフィルターを合わせて使うよりも、同じ人が作ったフィルターを運用する方が色々相性的な意味で（色空間変換とか）いい気がします。

協力ありがとうございました。

すでに終了しているようですが、一応報告

FLVSplitterの他、MP4Splitterとffdshowをアンインストールしてから
LAVFiltersをインストールしたところ、全動画でVMR9で再生出来るようになりました。
ありがとうございました。